ふゆの日記

彼岸について色々と考察

【遊戯王】EP2019発売前の雪花彼岸【2019年7月制限】

しばらくはCSに出る予定も無いため、今回は雪花彼岸のレシピについて詳しい解説と現環境での立ち位置について解説したいと思います。少し長めの記事になりそうなので、ご了承ください。

目次

 採用カード

 ・メインデッキ

 ・エクストラデッキ

 ・サイドデッキ

 ・採用余地のあるカード

 環境での立ち回り方

 最後に

 

採用カードについて

・メインデッキ

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順を追って一枚一枚について解説します。

 

まずはグラバースニッチ。マスカレーナ展開の初動でありデッキの好きな彼岸にアクセスできるため3枚確定。以前はアンクロベアト以外の用途が無かったためハイドランダーのために2積みにしていましたが、マスカレーナが来て以降は3積み確定と思っています。

同様の理由で魔サイも3枚確定。魔サイにヴェーラーや泡影を貰ってもウィールダーやガリスを握っていればそのままマスカレーナ展開に持っていけるので最初は彼岸を展開してこれらの誘発を釣ってみるのもアリです。またサイチェン後にはファンタズメイが入るのでファンタズメイ下でケルビーニまで行くためにも魔サイは重要な役割を持っています。初手にハイドランダーを握っている時に魔サイスタートで展開する場合はダンテの効果のコストの枚数も減らせるため被りが発生する確率も下がります。

 

次にガトルホッグ。グラバーと違い初動にはなれないため2積みです。マスカレーナ展開をすると1枚は確実に墓地に行くため1積みでは足りないです。

ファーファレルはこのデッキでは妨害の要ですが2発撃てれば十分であり3積みするとハイドランダーの妨げにもなるため2積み。このデッキではよほどの理由が無い限り3積みはしないです。

スカラマリオンはデスガイドをサーチしてからは役割が薄くなるため1枚あれば良いです。また現環境ではサンドラが多いため増やしてしまうと腐る場面も増えます。

その他の便利屋系彼岸はベアトリーチェ、グラバー、魔サイで持ってこれるため1積みで大丈夫です。チューナーのラビキャントも入っていますがこれはハリファイバーを作れるという役割を(一応)持っているために積んでいます。ラビキャントでハリファイバーを組んだことはありませんが選択肢としてあっても良いと思います。

 

彼岸以外の採用札ですがデスガイドは言わずもがななので省略。できれば初動ではなく返しのターンで相手のライフを取りに行く時に使いたいカードです。手札誘発を非常に食らいやすいカードであるため返しのターンでは相手に誘発を打たせてから最後の決め手として出すのが望ましいです。γを握っている場合は最初にλを立てることで安全にガイドスタートをすることもできます。

ガリスは彼岸以外の展開札が欲しかったため採用枚数を3枚に増やしました。最近はγ警戒が強くてあまり打たれることはありませんがガリススタートでGを誘うことでγを通した上でハリファイバーからダンテを組むこともできるので、Danger登場までは3積みが良いと思います。

サイコウィールダーとサイコトラッカーは魔サイやガイドへの誘発ケアで入れています。単体では役割を持てないため1積み安定。ガリスと組み合わせれば悪魔無しで展開できるためセンサーへの回答にもなれます。

ハイドランダーはこのデッキの勝ち筋の一つであるため3積み確定。ただし以前より3積みされているカードが増えているため過信は駄目です。マスカレーナの登場により以前ほどハイドランダーへの依存度が高くないのも大きな進展です。相方のシラユキは相変わらずベアトリーチェで落とせるため1枚安定です。

 

最後に誘発の枚数ですが、増G3枚γ3枚うらら2枚は確定枠と考えています。現環境ではGとγがドラゴンリンクに一番刺さる誘発であるため、後攻を取らされた場合は絶対に握っておかないといけないカードです。うららはこのデッキの数少ないGに対する回答として必須です。メインデッキ40枚に対する誘発を10枚に納めたかったため最後の2枠は同じく環境に広く刺さるうさぎにしました。同じく広く刺さるヴェーラーとは違いレベル3として使用できるため採用しました。ただしDanger登場後は誘発との噛み合いが悪いため採用枚数を減らす予定です。

 

エクストラデッキ

純や幻影型はダンテは1枚でもいいと思いますが、雪花彼岸では墓地を肥やしたい場面が多いため2枚必要です。ベアトリーチェはどの型でも2枚安定と思っています。一部のデッキではユニコーンを組む以外でベアトリーチェを処理できないことが多いため巡礼者ダンテも入っていて良いと思います。ウェルギリウスは個人的に好きなカードなので入れたいのですが枠がかなりきつい現状入れられません。環境によっては下記の1枚を抜いて刺してもいい選択肢です。

ケルビーニはマスカレーナの登場で使用する機会は減っていますが上位リンクへの展開のためには依然と必須です。しかし逆に言えばそれ以外ではそこまで必要ではないので1枚で十分です。

マスカレーナはこれまで何度も登場しているようにこのデッキのキーカードの一つであるためベアトリーチェ並みに必須と考えています。このカードの登場で雪花彼岸の先行展開が格段に強くなりました。

ハリファイバーは正直採用を迷っているカードです。自分のターン中にγが打てた時に展開を強くするために採用していましたが、正直に言えば最近は先ほども言ったようにγ警戒とても強いため、使う機会は限りなく少なかったです。ただし有志の方に教えられたことですがワンダーマジシャンを一緒に採用することでセンサー万別への回答になれるため採用余地は十分にあると思います。今回のCSではそれを思いつかなかったため採用していませんが一戦目から閃刀姫やサブテラーを意識するなら覚えておいて損はありません。

λは初ターンでγを打たなかった場合に返しのターンでライフを取りに行く時の誘発ケアにできるため優先的に採用していきたいカードです。またマスカレーナ展開でユニコーンを組むとリンクマーカーの数が減ってしまうため、それをカバーするためにも汎用性の高いλは必要です。

アンダークロックテイカーは主にサンダードラゴンに対して大きな役割を持っています。打点の高いモンスターを置いてくれるのでアンダークロックで打点を下げた後にトポロジックボマーやヴァレルソードで殴るだけで致死量に近いダメージを与えられます。リンクマーカーの向きもケルビーニやλと相性が良いため、個人的には今後も採用したいカードです。しかしライフを取りに行く時以外は役割が持てず、あってもなくてもライフを取り切れるという場面もあるので、必須かと言われれば素直に頷けません。あれば便利なのは確かなので環境と相談してミス・ケープ・バーバや前述したウェルギリウスやワンダーマジシャンに変えるのも良いと思います。

トロイメア・フェニックスとユニコーンは言わずもがななので省略。メインで後ろを触れるカードが少ない雪花彼岸では必須コンビです。

トゥリスバエナは疑似エクストラリンク展開のために採用しています。ドラゴンリンクはこの疑似エクストラリンクに対する回答がメインデッキには泡影ぐらいしかないためこれだけで完封できる時もあります。またサイドデッキに魔封じを採用している場合は閃刀姫に対する勝ち筋にもなってくれます。駿河屋ではサンダードラゴンが多いと予想したため魔封じは採用しませんでしたが、疑似エクストラリンクだけでも採用価値はあると思います。ガトル素引きの時に狙いましょう。

トポロジックボマーは前述したアンダークロックとの噛み合いで致死量近いダメージを与えられるのと、ドラゴンリンクや転生炎獣相手では出すだけでもかなり動きを抑制できます。特に彼岸はトポロジック系列をベアトリーチェやシラユキで自発的に起爆できるため相性が良いです。

ヴァレルソードはトポロジックボマーと並んでこのデッキのダメージソースの一つです。ただ守備にするモンスターがどうしても用意できそうにない場合はトポロジックボマーに切り替えるのも覚えておかなければいけません。

 

・サイドデッキ

今回の駿河屋CSで予想した環境ではドラゴンリンクがシェアトップで、その下にサンダードラゴンでした。そしてサンダードラゴンの台頭で閃刀姫の数が減ると思ったため、サイドデッキも閃刀姫対策を減らしてドラゴンリンク対策を増やしました。

ファンタズメイが2枚なのはγとの噛み合いが悪くなりそうなのと誘発の枚数をあまり増やしたくなかったためです。しかし現状全てのデッキに対してある程度の役割を持てるため安定して採用していけるカードです。こちらのデスガイドや魔サイへのヴェーラーを抑制できるのも大きいです。また彼岸を使用せず展開できる札も増やしているため、ファンタズメイが邪魔で展開できなくなると言った状況は、少なくともCSでは起こりませんでした。

魔人セットは主にドラゴンリンク、サンダードラゴン、転生獣炎に対して先行を取れる時に投入しました。虚無魔人への回答がおそらく泡影しかないためこれ一枚で完封も珍しくありません。3積みを減らす理由で3枚目の虚無魔人の代わりに威光魔人を採用していますが、パンクラトプス1枚で解決されるため現状はサイドデッキから抜けています。ただ威光魔人は虚無魔人と違いオルターやサブテラーに対して後攻から出しても強いため完全に役割が無いとは言い切れません。これらのデッキが多い場合は虚無魔人を減らして威光魔人を投入するのもありかもしれません。なおCSでは一度も引けませんでした。

パンクラトプスもまた全てのデッキに対して優秀な働きをしてくれるため入れない理由は無いです。苦手な罠ビにも刺さり、閃刀姫のセンサー万別への回答も増やせます。正直制限カードになるべき性能だと思っています。

ツイツイ羽根リブートはこのデッキが苦手な罠ビや閃刀姫に対して投入しています。罠ビが苦手なのは相変わらずなので後ろに触るカードはフル投入が安定です。

勅命は閃刀姫や魔術師への対策に入れています。デッキパワーが相手より低い場合はこういった1枚で完封できるようなカードは入れていて損はありません。

魔人系の使い心地が分からなかったのが残念ですが机上論では強いため、引き続きこのような形にする予定です。オルターやサブテラーが思ったほど多くなかったため威光魔人は虚無魔人に変わると思います。

ロンギヌスもドラゴンリンクやサンダードラゴンに刺さる誘発ですが、たとえドラゴンリンクにロンギヌスを打ったとしても手札によってはある程度展開したうえで天球も構えられ、彼岸は天球だけでもかなり重いため不採用にしました。

壊獣は苦手な閃刀姫に対する大きな回答の一つでありサンドラにも有効なカードであるため採用の余地があります。しかし上述したように閃刀姫が減っていると思ったので前日にサイドから抜いて魔人セットに変えました。実際のCSでは閃刀姫のシェアはそこそこ多かったようですが、幸運にも当たることはありませんでした。

 

・採用余地のあるカード

まず一番有名なのがデストルドーとガイザーのセットです。展開である程度妨害を打たせた後に魔サイやガリスとデストルドーでガイザーを組んでオトシオヤで展開してライフを取りに行きます。墓地を肥やせる彼岸とデストルドーは相性が良くオトシオヤのパワーも高いため後攻で捲る札としては優秀ですが、先行では役割を持てず、うさぎの採用率が上がっているため今回は採用を見送りました。サイドデッキにこれらを投入して後攻での展開力を高めるのも良いかもしれません。

エクリプスワイバーンとダムドのセットもまた上と同様後攻で捲る力を高めてくれますが同じく先行での役割が無いのとこちらの場合は事故率も高めそうなため不採用に。

ディアボリックとソルキウスのセットで展開力を高め、ダンテを経由せずベアトリーチェを組んで1ターン目から効果を使用していく展開もとても強力ですが、こちらは引きたくないカードを4枚も増えるため事故率を減らすために不採用にしました。雪花彼岸は他の彼岸と比べると事故率が高いため、初手で死に札になりそうなカードはできるだけ減らしたかったです。

 

環境での立ち回り方

まず現状環境トップのドラゴンリンク相手ですが、こればかりは先行を取れることを祈るしかありません。誘発の枚数が多いため後攻からでも妨害することはできますが、貫通される時はされるため、そうなったら素直に諦めましょう。先行が取れた場合はマスカレーナ展開を狙い、たとえ増Gを喰らっても最低限ベアトリーチェまで立てなければいけません。妨害の打ちどころとしては、手札誘発は基本最後まで温存したいです。ベアトリーチェの妨害に墓穴を打たせてから手札のGなどを通すことを意識しましょう。もし相手が墓穴を握っていない場合の妨害の打ちどころですが、もし相手がイヴからスタートした場合はベアトリーチェでシラユキを落としてエクストラモンスターゾーンのイヴをひっくり返しましょう。おそらくそれだけで完封できるはずです。ハリファイバーでスタートされた場合は針エルピィストライカーの状態でエルピィ効果で出てきたモンスターをシラユキで裏返しましょう。ドラゴンリンク相手はとにかくシラユキでモンスターゾーンを潰すことを意識してください。もしシラユキを素引きしてしまった場合でもマスカレーナでユニコーンを組んだ時にコストでシラユキを落とせます。

 

サンダードラゴンは彼岸にとって数少ない有利が取れる相手です。ただし雷神がそこそこきついため過信は禁物です。サンドラ相手ではアリキーノが重要な役割を持っているので、いかにアリキーノにアクセスして雷神を止めるかを意識してください。主にケルビーニからグラバー効果でアリキーノをssし、そこからリンクを組んでアリキーノを起動させていますが、ケルビーニで直接アリキーノを落とすのも十分にありです。またハイドランダーもフリチェなことを意識して使用は相手が雷神効果を狙いに来るまで控えて下さい。

 

閃刀姫はおそらく現環境で一番厳しい相手です。メインデッキから万別を投入されていると一戦目を勝つのは非常に厳しくなります。妨害の打ちどころとしては閃刀姫は基本的にベアトリーチェを放置してハヤテで殴りに来ることが多いため、ハヤテにファーファレルを当てましょう。そうすることでエンドフェイズにファーファレルがメインモンスターゾーンに戻り、相手のシャークやウィドウを抑制することができます。ハヤテを組んでこなかった場合はシズクにファーファレルを当てることでサーチを止めることができます。2戦目ではハイドランダーやシラユキの刺さりが悪いためこれらをパンクラトプスやファンタズメイといったモンスターとツイツイや羽根といった後ろを触るカードに変えましょう。また勅命は後攻でも強いため同じく投入しましょう。センサー万別を処理できるかでゲームが大きく変わるため、それを意識してリソースを管理していかなくてはいけません。結局のところ閃刀姫相手ではお互いのプレイング勝負になりがちなので、プレイングが弱い自分がほとんど不利になります。

 

オルターガイストやサブテラーといった罠ビ系も同様にメインからの勝負は厳しいです。ただしこちらはハイドランダーが出せれば大きく有利に立てるため、いかにしてハイドランダーに到達するかが鍵になります。ファーファレルでハイドランダーを一旦除外してエンドフェイズに帰ってきた時にもう一度効果を使えば1ターンで二度破壊効果を起動できるため、これを利用して相手のバックを剥がしに行ってください。また先行を取れた場合はマスカレーナ展開でトゥリスバエナを組めばエンドフェイズに相手の罠を吹き飛ばして大きく有利に立つこともできます。基本的には不利な対面ですが、ハイドランダー引けるかで大きくゲームが変わります。

 

転生獣炎もまた先行を取れるかどうかで大きく変わる対面です。先行を取れればファーファレルやシラユキで相手のバッファローやフォクシーといった初動を飛ばすことで大きく有利に立てますが、後攻からでは罠と手札誘発を構えられるため墓穴が無い雪花型では厳しいです。ただ今回の構築での対戦経験が少ないため、現状はそこまで詳しく書けません…ただ妨害の打ちどころとして一番大きい点はミラージュスタリオをファーファレル飛ばすことです。ミラージュスタリオを処理することでベアトリーチェが飛ばされるのを大きく抑制できます。ただし飛ばすのは必ずスタリオが効果を使用した後でないとユニコーンを組まれて飛ばされるため、その点を注意してください。この場合転生獣炎はベアトリーチェの処理がしずらくなり、仮に戦闘破壊されても相手にとって回答の少ない巡礼者ダンテを出せるため、最低限ターンを凌ぐことができます。ベアトリーチェの自爆で巡礼者ダンテを出すのもこの対面では大いにありです。

 

最後に

現状【彼岸】というテーマには様々な構築が存在する、個人的にとても面白いカード群であるため、最適解といった構築は存在しません。今回の私の構築も改良点は多くあると思いますので、この記事を読んで下さった方は自分にあった構築でぜひ彼岸をお試し下さい。

また今月中旬には海外からDangerという非常に優秀なテーマが来る他、新しく様々な海外新規が登場して環境が大きく動くため、その時になればまた記事を書こうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。この記事で一人でも多く彼岸を使って下さる方が増えることを願って。

 

(า・。・า